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信楽でみ〜つけた。

休みの日、急に信楽に行きたくなって出かけました。
いつものルートです。
木津川を渡り、お茶畑が続く和束を超え、キャンプ場の横を通り………
一時間位のドライブで、京都と滋賀を走るのです。
桜の季節、紅葉の時と、それぞれお気に入りの場所があります。
でも、何もないこの季節、それでも信楽に行きたい!
ちょっぴり寒そうな曇り空、それでも信楽に行きたい!
 
途中、必ず立ち寄る山野草のお店があります。
この季節、寄り添って並んでいるポット苗の中から、花が咲くのを信じて2鉢いただきました。
花を見て選ぶのは勿論だけど、未だ見ぬ花を想像して選ぶのはちょっぴり冒険で、育てる好奇心をくすぐられる楽しみでもあるのです。
家に戻って、育て方を調べるのです。
土を混合したり、日陰に置いたり、お日様に当てたり。
(なかなか難しくて強い子だけが残りますが)
 
さて、今回の信楽行きは、このサヤ台に呼ばれていたのです。
いままでもいくつか集めてきたけれど、出会った瞬間、釘づけになったサヤ台。
流れた釉薬の景色が美しく、壊れて亀裂が入った所には苔が………
工房の外に無造作に放り出されて、待っていてくれたのです。
頭の中に浮かんだのはーーーー自然の枝をそのまま生けたい!

結構大きいので、工房の方が、車を傷つけないようにとグルグルに巻いてくれました。
(私はサヤ台が壊れないようにと思ってましたが)

スタッフの家から大振りの蝋梅の枝をいただき、早速生けました。
思った通り、ピッタリです。

いい香りの春待ち蝋梅と趣きのあるサオ台が、通り庭に飾られました。
この苔も、育てなければ。どうぞ、強い子でありますように。

是非見に来てくださいね。きっと庭に放り出しています。
 
今日は若草山の山焼き うっすらと雪化粧です。


 
サヤ台 サヤ鉢
昔、登り窯の本焼き時、作品を灰から守るため に使ったり 、大きい壺の中に入れ、立ち台にして作品を重ねられるようにしたもの。焼成の時に薪灰の釉薬を被り、偶然の景色が描かれる。
現在はこの形のものは、使われてない。

 
staff03_murakami
(ムラカミ)