山本千鶴さんの展覧会が始まりました。
風の栖でおなじみのいつもの可愛らしいイラストポストカードとは今回は一味違っています。
今回の展覧会、「春風と色と気分展」には具象的な絵が1点もありません。
絵の具や色鉛筆が紙の上で自由に動き回って足跡を残したような、なんとも不思議な絵。
タイトルもなければ説明もありません。
千鶴さんにお話を聞いてみるとニコニコしながら 「モチーフもないんですよ」と教えてくれました。
千鶴さんは紙の上で色やテクスチャーが交わり、誕生するドラマを1枚1枚楽しんでいるだとか。
「例えば、歌だとタイトルや歌詞があることで喜びや悲しみがストレートに伝わってきますよね。メロディーだけの曲は人それぞれ感じとるものが変わる。そういう絵にしたかったんです。」 と語る千鶴さん。
作曲家ならぬ、作色家とお呼びしたくなる山本千鶴さんの展覧会、 色んな色が春の祝福をしながら小屋の中を舞ってるように私は感じました。
ぜひ素敵な色を見にいらしてくださいね。
山本千鶴さんHP www.k4.dion.ne.jp/~furuchi/
(ナガミ)