私が初めてフランスシターの音色を聴いたのは、
昨年9月に風の栖で行われたいいだむつみさんの演奏会でした。
「フランスシター」と聞いていたのに
しばらくインドの「シタール」と同じものだと勘違いしていたほど無知な私でしたが、
その音色を聴いて、不思議と懐かしい気持ちになりました。
そもそもシター【cithare】という言葉は、
フランス語で「弦を指で弾くか叩くすべての弦楽器の系統」を指していて、
このフランスシターは中世の教会で、祈りの合間に修道女たちによってつくられたものです。
「祈りの楽器」とも言われています。
丸いホールを覗くと見える、中の絵も素敵。
121本もの弦が張ってあって、右手で旋律、左手で和音を演奏します。
いいださんの演奏会では思わず手元にもウットリと見とれてしまいました。
機械や断音装置をつけずに、指で弾く弦の音は、
耳から入ってくるというよりも、身体全体に染みこんでくるような音色に感じました。
目を閉じて聴いていると、さまざまな記憶がフワ~っと浮かび上がり、
まるで記憶の旅をしているようでした。
ぜひ皆様にも、感じていただきたいです。
(モリ)
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「フランスシター〜祈りの曲」いいだむつみ
2014年4月5日(土) 庭小屋にて
18:00開場 18:30開演/前売1500円 ※オリジナルハーブティ付
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