奈良では正倉院展がはじまりました。
1年のうちで最もならまちがにぎわう時。
毎年多くのお客様と出会えたり、再会できたりと、私たちも心躍る時期でもあります。
そして今、風の栖の庭小屋には手仕事のお洋服達がズラリと並んでいます。
今回はそのご紹介を。
糸からオリジナルで作られているニットデザイナーtorii setsukoさんのお洋服、
天然素材でつくられたjikonkaさんのお洋服。どれも作家さんの個性が光るものばかりです。
もちろん風の栖オリジナルの1点モノのお洋服もありますよ。
着てみるとよりわかるシルエットの美しさ。
どれも飽きのこない、長く愛用いただけるデザインばかりです。
よくみるとボタン使いやタックの寄せ方に思わず「かわいい」と声が出てしまう作品も。
こんな風に遊び心のあるアレンジ・デザインのものもあります。
どれも愛すべき唯一無二の作品たちです。
そして、今回はじめて風の栖にやってきてくれたのは
玉木新雌さんの播州織のショール。
兵庫県西脇市の地場産業として有名な播州織。
玉木さんはその地で、あたらしい播州織の開発に携わられています。
なんといってもふんわりとやわらかく織られたショールは本当に軽く、身につけていてとても心地よいもの。ファンの方も多いのではないかと思います。
色の配色のセンスは一目みれば玉木新雌さんのそれと分かる位、自由で個性的。
玉木さんが糸を並べてひとつひとつ配色のデザインもされているのです。
縦糸がグラデーションになっているものは
半分に織ると裏表でまったく別の色味がでるので、
どの面を表にして巻くかでいろんな表情をたのしめるというもの。
一度にたくさん織れるものではないので、同じものに出会えることは滅多にありません。
男女問わず、年齢や国籍も問わない、やさしいショールです。
手仕事の情熱がいっぱいつまったお洋服とショールたち。
風の栖で一期一会の出会いを楽しんでいただけたら嬉しいです。
(オクグチ)